2018/10/28
10月27日(土)に日本歯周病学会秋(大阪リーがロイヤルホテル)に参加、翌28日(日)は、私が所属するスタディークラブSTP(スペシャリスト養成の会)OB会に参加してまいりました。
弘岡先生をボスとするスカンジナビアンアプローチのこの会(STP)は、年に2回学会参加と、2か月に1度、ケースディスカッションを行っています。(同日にジャーナルクラブなる論文抄読会も開催され、こちらはより多くの先生が参加している。)
学会参加は、いろいろな先生のご講演を聞くのはもちろんですが、専門医、認定医を維持するために教育講演で単位を取得しておくことが義務付けられているため、ある程度の参加は免れられない性質がある。
しかし正直なところ、東西いろいろな場所で行われる学会は、その土地ならではの文化を楽しむ自分へのご褒美的な意味合いが強いのです(^^;)
今回の大阪では、教育講演で根分岐部病変への対応を聴講した後、いつものメンバーで打ち上げを行いました。
まず、根分岐部病変の話である。
名前の通りなのだが・・・歯には根っこが複数あるものがあり、その分かれている股の部分を分岐部という。
歯周病が進行し、支えている歯槽骨の吸収が起こると、股の部分が骨内から外に出てしまうことを分岐部病変という。
分岐部病変となると、そんな細かいところまできちんと磨けない!っとなってしまうので、歯周病のコントロールが非常に困難になる。(磨けないところは悪化しやすい・・・当たり前である(^^;))
では、分岐部病変を有する歯をどのようにアプローチするのか?という話である。
もちろん、こんな話は今に始まったことでは無いので、日本歯周病学会のガイドラインにも記載がある。
われわれの会(ジャーナルクラブ)でも論文をいくつか読んでいるため、対処法や予後に関する論文上でのデータは把握している。しかし、いざ臨床になると、個人個人違う(通院できる回数などの制限、歯みがきの出来具合、治療への予算など)ので、どれが最善の治療法なのか、カスタムオーダーしなければならない。
なので、ガイドラインがあるとは言え、結局総合的な判断は、担当医に委ねられるのだ。
今回の教育講演では、改めて根分岐部病変の治療選択の意思決定をどのように考えるのか、参考になった。
学会終了後、大阪の街で打ち上げである。今回は大阪なんだが、おいしい高知の郷土料理で行った。今回専門医、認定医を受験された4名の先生全員合格という快挙を見せ、この会のほどんどが資格者になっている。これほど有資格者が多いのは、おそらく日本にはないだろう。
バカラグラスとマッカランと、弘岡先生のイエテボリで学位を取得された際に贈られる指輪をはめて、ボスになりきりました。憧れの人のまねをする事は、少しでも近づける証拠!?顔が赤い笑
その後、大学の先輩と3人で北新地のバー“K”さんにお邪魔しました。
翌日もあるので、ほどほどに・・・
しかし、最近ボスの影響でウヰスキーストレート+チェイサーで盛り上がってしまいます。第一線でこの業界を引っ張っている先生の話(裏話も!?)はいつも話題が尽きません笑
翌日は、シロナさんのご厚意で、出張STPのOB会に出席しました。
とてもおしゃれ&きれいなオフィスで、このような場所で働きたい!と思わせるところでした。
STPOBの先生の発表と、弘岡先生の講義と、1日充実しておりました。人を集めれば何百人と集まる先生のご講演をこうしたこじんまりしたところで行って頂けると、不明点がすぐに質問で来て、すごくありがたい!
今年は11月にJC&STPが開催されるので、またその時にお会いしましょう!
また、来年は1月から米国歯科同窓会が開催され、スカンジナビア系から弘岡先生が発表されるという事で、楽しみにしております!
充実した2日間でした。