2018/11/11
11月11日(日)第2回山口県歯科医師会学術研修会が開催されました。
山口県歯科医師会では、定期的にいろいろな研修会を行っております。
私が所属する学術委員会は、特に日常的な治療に関する講演を企画することが多いですが、
今回もそのようなテーマでの丸一日の研修会で、主に県内の歯科医師会員の先生方が集まるのでした。
私は第1講演演者、東京医科歯科大学 名誉教授 和泉雄一先生の
演題“日常臨床に歯周外科を取り入れてみませんか?”
の座長を務めさせていただきました。
ちょっと暗いですが・・・
和泉先生は以前、弘岡先生の著書の出版記念パーティーでお会いしておりました。
上のスライドのインプラント周囲炎の診断は弘岡先生を含むFDIワークシップで作成されたものです。
テーマのとおり、歯周外科つまり歯周病治療には、外科的療法があり、時として歯茎を切ったり貼ったりすることがあります。
また、歯周外科中に組織再生の薬(最近話題のリグロスなど)を保険で適用することもできるようになりました。
もちろん、何でもかんでも使えるわけではなく、正しい診断のもと適応症例に用いることが大切です。
当院でもリグロスや現在も主流のエムドゲインを扱っております。
午後第2講演は、防府の木村先生が座長を務め、
日本歯科大学 名誉教授 新谷明喜先生の“保険導入されたファイバー補強高強度レジンブリッジ”についてのご講演でした。
白い樹脂(コンポジットレジン=CR)のクラウンタイプや、こういったブリッジなどが保険で導入されてきております。
新谷先生はこれらの樹脂の開発者・研究者で、どのような経緯や思いからスタートしたのか、
どのような研究内容であったのか、を話された。
苦労の研究の元、ようやく国民に反映できる喜びは、話を聞いていてよくわかりました。
そして、開発者ならではのマニアックな話が聞けて、普段なかなかここまで詳しい話を聞く機会がないので、
とても興味深く時間があっという間に過ぎてしまった。
厚かましくも(木村先生のご好意で)写真を撮っていただきました。
向かって左から、小山県歯会長、和泉先生、新谷先生、私、上田県常務理事。